設立背景と理念
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グローバル背景人材養成会
設立の背景
私はかつて、イギリスのMBA留学時代・また仕事でルクセンブルクにいた時代に抱いていた強烈な思いがあります。それは「日本人の学力・思考力」は果たしてこのままよいのかということです。
MBA時代には日本人は私1人に対し、中国・インドは約20倍の学生数がいました。彼らは他の国々の学生に比べ、非常に熱心に勉強しただけでなく、自分たちのコミュニティで自言語で勉強会を開いていました。私は山のように溜まってゆく資料を1人で捌かなければいけないのに対し、物量で勝る中国・インド勢は圧倒的なアドバンテージを持っていました。これはビジネスの世界でも同じことでした。ルクセンブルクの資産運用会社にいた際は、連日様々なファンドマネージャーが営業に来るのですが、中国系ファンドの売り込みは数も凄く、また彼らのプレゼンテーションは他の欧州マネージャーよりも遥かに素晴らしいものでした。
私は日本で大学及び大学院を修了しましたが、実際にMBA留学ではそれがいか生ぬるいものであったかを痛感しました。「このままでは本当に日本人が世界で負けてしまう。そうなれば、我々はやがて食料も燃料も買い負けてしまい、かつてのように貧困国になってしまう。」そう思いました。
でも具体的にはどうすればよいのか?その時、私はある友人とのやりとりを思い出しました。MBAの同期で面白い人間がおり、彼はオックスフォードで人文科学を収めた男でした。彼はコーヒーブレイクに同期を集め、来るべき時代を生きてゆくのに必要な能力は何であるかを毎日真剣に議論していました。
私も議論に参加したのですが、そこで出た結果が「自立・自律心」と「思考力」であったのです。
欧州はアジアよりも先に長い不況に入っており、高度プロフェッショナル職も安泰ではありません。これからは労働市場にAIも加わり、ますます生き残りは難しくなるでしょう。
そんな中においても、最終的な判断を担うのは人間でしかありません。
人間はAIに比べ、突発的な事象を総合的に理解することが可能ですし、状況対応力が桁違いです。知識の量で勝負する時代は終わり、状況に合わせた解決策を自分の責任で考えることがこれからの生存には不可欠といえます。
そこでグローバル人材養成会を、「日本人の思考力を底上げする」ことを目標に設立するにいたりました。